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ペアローンは本当にお得?仕組みとリスクをわかりやすく解説

2026-02-01

住宅購入を検討する中で、「ペアローン」という言葉を聞いたことがある方は多いのではないでしょうか。

ペアローンは夫婦それぞれが住宅ローンを組むことで借入可能額を増やせるため、希望の住まいを実現しやすくなる一方で、仕組みを理解せずに選ぶと後悔につながるケースもあります。

今回は、ペアローンの基本からメリット・デメリット、向いている人・向いていない人の特徴までを分かりやすく解説します。

 

ペアローンとは?|まず押さえておきたい基本知識

ペアローンの仕組み

ペアローンとは、夫婦や親子など複数人で住宅を購入する際に、それぞれが主債務者として住宅ローンを契約する方法です。

1つの住宅に対してローン契約を2本組む形になるため、単独で借りる場合と比べて、世帯全体としての借入可能額を増やしやすいのが特徴です。

一般的に、それぞれが自分の借入分について返済義務を負い、同時にお互いが相手のローンの連帯保証人になります。

つまり、どちらか一方の返済が難しくなった場合には、もう一方が返済を引き受ける必要があるということです。

借入額を増やしやすいというメリットがある一方で、責任も二人分になる仕組みであることを理解しておくことが大切です。

 

ほかのローンとの違い

住宅ローンには、ペアローン以外にもいくつかの方法があります。

単独ローンは、ひとりが主債務者となって借入を行い、返済の責任もその人に集中するシンプルな形です。

収入合算は、主債務者の審査に配偶者などの収入を加える方法です。

ただし、返済義務の範囲や保証の形は、金融機関や契約内容によって異なります。

これらと比べたとき、ペアローンの大きな特徴は、二人ともが「主債務者」としてそれぞれ契約する点にあります。

その分、住宅ローン控除をそれぞれで受けられるなどのメリットがある一方で、返済責任や将来のリスクも二人分になるため、仕組みの違いをしっかり理解した上で選ぶことが大切です。

 

ペアローンのメリット

① 借入可能額が増え、希望の住まいを選びやすい

夫婦それぞれの収入を基準に審査されるため、単独ローンよりも借入額を増やしやすくなります。

立地や広さ、家の性能などで妥協せずに済むケースも多いです。

 

② 住宅ローン控除を夫婦それぞれで受けられる

条件を満たせば、2人分の住宅ローン控除が使えるため、税制面でのメリットがあります。

 

③ 持分割合を柔軟に設定できる

出資額に応じて持分を分けられるため、公平な資産分配がしやすい点も特徴です。

 

ペアローンのデメリット

① 離婚・別居時のリスクが大きい

それぞれが住宅ローンの契約者のため、離婚時には、「どちらかが住み続ける」「売却する」などの判断が簡単にできないケースがあります。

 

② どちらかが働けなくなった場合に負担が大きい

病気・出産・育休・転職などで収入が減ると、もう一方の返済負担が重くなる可能性があります。

また、団体信用生命保険(団信)は「それぞれ別」である点も注意が必要です。

 

③ 諸費用・手数料が2本分かかる

ローン契約が2本になるため、次のような費用が単独ローンより高くなる傾向があります。

・事務手数料

・保証料

・登記費用

 

ペアローンが向いている家庭・向いていない家庭って?

向いている家庭

・夫婦ともに安定した収入があり、今後も働き続ける予定

・家計管理や将来設計をしっかり話し合えている

・万が一のときの対応(売却・借り換え)も理解している

 

向いていない家庭

・将来どちらかが仕事を辞める可能性が高い

・家計や資産について話し合うのが苦手

・「借りられるから」という理由だけで選ぼうとしている

 

後悔しないための判断ポイント

 

① 「借りられる額」ではなく「返せる額」で考える

ペアローンは、夫婦それぞれの収入をもとに審査されるため、単独ローンよりも借入可能額が大きくなりやすい仕組みです。

そのため、「ここまで借りられるなら」と予算を上げてしまいがちですが、住宅ローンは長期間にわたって返済が続くものです。

無理のない返済を続けるためには、現在の家計だけでなく、将来の支出や貯蓄も含めて考える必要があります。

月々の返済額に余裕があるか、想定外の出費があっても対応できるかといった視点で、「本当に返していける金額かどうか」を基準に判断することが、後悔を防ぐ第一歩です。

 

② ライフプランを前提に考える

ペアローンを選ぶ際は、今の生活だけでなく、これから先のライフプランを前提に考えなければなりません。

出産や育児によって働き方が変わったり、転職や独立によって収入が不安定になったりする可能性は、誰にでも起こり得ます。

どちらか一方の収入が一時的、あるいは長期的に減った場合でも返済を続けられるかどうかを、あらかじめ想定しておくことが大切です。

将来の変化を織り込んだうえで返済計画を立てておくことで、安心してペアローンを選びやすくなります。

 

③ ペアローン以外の選択肢も比較する

住宅ローンの選択肢は、ペアローンだけではありません。

単独ローンに収入合算を組み合わせる方法や、借入額を抑えた住まい計画など、家庭の状況によっては別の方法の方が合っているケースもあります。

ひとつの選択肢に絞って考えるのではなく、それぞれの特徴やリスクを理解したうえで比較することが重要です。

複数の選択肢を知った上でペアローンを選ぶことで、「他の方法にしておけばよかった」という後悔を防ぐことができます。

 

まとめ

ペアローンは、上手に使えば理想の住まいを実現しやすい方法です。

しかし、メリットだけで判断すると、将来の負担やトラブルにつながる可能性もあります。

大切なのは、住宅ローンの選択=家族の将来設計だということ。

ご家庭ごとのライフスタイルや価値観に合った選択をするためにも、早い段階で専門家に相談しながら検討することをおすすめします。