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外壁タイルの耐用年数とメンテナンス費用|サイディングとの違いを徹底解説

2025-10-08

注文住宅を考える際、外観デザインと同じくらい大切なのが外壁材の耐久性と維持コストです。

代表的な外壁材には「タイル」と「サイディング」がありますが、それぞれ寿命やメンテナンス方法、コストに大きな違いがあります。

今回は、特に人気の高い外壁タイルの耐用年数とメンテナンス費用を中心に、サイディングとの比較を交えて解説します。

 

外壁タイルの特徴と耐用年数

外壁タイルは、粘土や石材を高温で焼き固めた素材で、非常に硬く、水分をほとんど吸わないのが特徴です。

そのため耐久性が高く、耐用年数は約40〜50年といわれています。

また、雨や紫外線の影響を受けにくく、色褪せしにくい点も大きなメリットです。

表面塗装の再塗り替えが不要なため、長期的に見ればメンテナンスの手間が少なくて済みます。

ただし注意すべきは、「タイルそのもの」ではなく「目地や接着部分」です。

タイル自体は半永久的とも言える強さを持ちますが、タイルを固定しているモルタルや目地は経年劣化します。

これらのメンテナンスを怠ると、タイル剥落や雨漏りのリスクが高まります。

 

外壁タイルのメンテナンスコスト

外壁タイルに必要なメンテナンスは主に以下の2つです。

  1. 目地・シーリングの補修

    10〜15年に一度のペースで打ち替えや補修が必要です。

    費用の目安は60〜120万円ほど(延床30〜40坪の一般的な住宅の場合)。

  2. 浮きや剥がれの点検・補修

    タイルの一部が浮いたり割れたりした場合、部分的な補修が必要です。

    費用は状態や範囲によりますが、数万円〜数十万円が一般的です。

 

トータルで考えると、タイル外壁は初期費用は高めでも、長期的な維持費が抑えられる点が魅力です。

 

サイディング外壁との違い

サイディング(窯業系サイディング)は日本の住宅で最も普及している外壁材です。

こちらは耐用年数が約30年とされ、10年ごとに塗装メンテナンスが必要です。

  • 初期コスト:サイディングの方が安い
  • メンテナンス頻度:サイディングは約10年ごとに塗装必須、タイルは目地補修が中心
  • 耐久性:タイルが優位
  • デザイン性:タイルは重厚感があり高級感を演出、サイディングはバリエーション豊富で柔軟

 

つまり、「初期費用を抑えたいならサイディング」「長く安心して使いたいならタイル」と言えます。

 

外壁選びのポイント

外壁材は家の印象を決めるだけでなく、資産価値やメンテナンスコストに直結します。

耐用年数や補修費用を考慮したうえで、家族のライフプランに合った選択をすることが大切です。

今回ご紹介したように、外壁タイルは高級感と耐久性を兼ね備えていますが、予算やメンテナンス計画を含めて検討する必要があります。

サイディングとの違いを理解したうえで、長期的にどちらが自分に合っているかを判断しましょう。

 

まとめ

外壁タイルは耐用年数が40〜50年と非常に長く、メンテナンスコストも抑えられる優秀な素材です。

しかし、初期費用は高めで、目地やシーリングの補修が必要になる点は理解しておくべきポイントです。

もし「タイルにすべきかサイディングにすべきか迷っている」「長期的なコストを試算したい」といったお悩みがあれば、ぜひ注文住宅のプロにご相談ください。