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階段が多くても暮らしやすい家に!3階建ての動線計画のコツ

2025-12-26

都市部などの限られた土地で人気の3階建て住宅。

延べ床面積を広く確保できる一方で、「階段の上り下りが大変そう」というイメージを持つ方も多いのではないでしょうか。

しかし、確かに階数が増える分だけ移動距離は長くなりますが、動線をしっかり計画すれば、3階建てでもストレスのない快適な暮らしが実現します。

そこで今回は、“階段が多くても暮らしやすい家”をつくるための動線設計のコツをご紹介します。

 

家族の暮らし方から「生活動線」を整理する

 

動線の基本は「誰が」「どこで」「何をするか」

まず大切なのは、家族それぞれの行動パターンを把握すること。

通勤・通学・家事・子育てなど、日常の動線を整理することが設計の第一歩です。

たとえば、

 ・朝の支度時に洗面・クローゼット・玄関を行き来する

 ・洗濯をしてから干す・たたむ・しまうまでの流れ

 ・子どもの帰宅動線と家事動線を分ける

といった“動きの流れ”を階ごとに分けて考えると、効率の良い配置が見えてきます。

 

フロアごとに役割を明確に

3階建ての場合、各階に「目的」を持たせることで暮らしやすさがアップします。

 ・1階:玄関・水回り・寝室

 ・2階:リビング・キッチン・ダイニング

 ・3階:子ども部屋・書斎・プライベート空間

このようにフロアごとに役割を分けると、階段移動が自然な流れになります。

「どこで何をするか」が明確になることで、ムダな移動が減り、家事効率も向上します。

 

家事動線を短くして“階段の負担”を減らす

「水回り」と「洗濯動線」をまとめるのがポイント

3階建てで特に負担になりやすいのが、洗濯関連の動線です。

洗濯機が1階、干す場所が3階…となると、毎日の移動が大変ですよね。

これを防ぐには、

 ・洗濯機・干場・収納を同じ階にまとめる

 ・2階リビングの場合はバルコニーを隣接させる

 ・室内干しスペースを設けて階段移動を減らす

といった工夫で、家事の負担を大きく軽減できます。

 

キッチン・パントリー・ゴミ出し動線も要チェック

買い物後の荷物を運ぶ際、玄関→キッチンまでの距離が長いとストレスになります。

2階リビングの場合は、階段近くに玄関と食品庫を配置するなど、“上がってすぐ収納できる”動線を意識すると快適です。

また、ゴミ出し動線も忘れずに。

階段を何度も上り下りせずに済むよう、ベランダや勝手口へのアクセスを計画段階で検討しましょう。

 

階段の位置と形状の工夫で「暮らしやすさ」をアップ

各階の真ん中に階段を配置して移動を短く

階段の位置は、家全体の動線を左右する重要なポイントです。

各階の中央付近に設けることで、上下移動の距離を最短にできるうえ、どの部屋からもアクセスしやすくなります。

また、階段をリビング内に配置すると、家族の気配を感じやすく、自然なコミュニケーションも生まれます。

 

上り下りを楽にする工夫をプラス

階段そのものを快適に使う工夫も大切です。

「段差を少し低く設定する」「手すりを両側に設ける」「照明や窓をつけて明るい階段にする」といった設計で、日々の上り下りの負担を軽減できます。

将来的にホームエレベーターを設置できるスペースを確保しておくと、長く安心して暮らせる家になります。

 

専門家が提案する「動線設計の考え方」

動線計画とは、間取り図上の線を引くだけではなく、暮らし方を設計すること。

家族構成や生活時間、収納場所や家具配置まで考えて設計することで、「階段の多さ」を感じにくい家になります。

特に3階建てでは、「家事動線」「生活動線」「来客動線」の3つを整理しておくことが、快適な暮らしのカギです。

 

まとめ

階段が多いことを「不便」と感じるか、「効率的」と感じるかは、設計次第です。

動線をしっかり計画すれば、3階建てでも快適でストレスのない暮らしが叶います。

「階段が多くても暮らしやすい家をつくりたい」という方は、ぜひ私たち注文住宅のプロにご相談ください。